rootvg?
AIXでシステム管理をしているとよく耳にする rootvg という用語について簡単に説明します。
一言でいえばシステムをインストールすると作成されるボリュームグループです。
ボリュームグループの一つであるrootvg
rootvgに格納されているデータは一般的にシステムディスクに存在します。
ただし、SANブートとも言われますがrootvgというシステムエリアの領域も外部に積む構成もあることも併せて覚えておきたいです。
rootvgにはOSを動作させるために必要なソフトウェアはもちろん、それ以外のどんなファイルでも格納することができます。
但し、デザインパターンとしてはOSエリアから離れたデータ、例えば顧客DBのデータやなどは別のボリュームグループに配置します
ボリュームグループを分ける
ボリュームグループの分離は
- バックアップを行う領域を明示的に分けることができる
- OSのアップデートや再インストールをユーザファイルに影響を与えず行える
- 特定のボリュームグループを複数サーバで共有する
といったメリットがあります。
内部ディスクに対する外部ディスクもrootvgとは分けてボリュームグループを作成することがあります。
以下の図は参考になります。
また、新しいストレージのディスクを手に入れた際に
rootvgに割り当てるか別のボリュームグループを利用するか否かは設計の自由です。
上の図ではrootvgの物理ディスクは一つですが、新しいディスクを使用する際に
- rootvgに追加する
- 別のVGに追加する
- 新しいVGを作成してそこに追加する
この3つから選択します。
参考
ボリュームグループはファイルシステムを作成する際には意識する概念です。
実際にrootvgにファイルシステムを作成する流れも記事にしているので興味があればあわせてご覧ください。
以上です。