AIX環境でファイルマウントを実施する
AIX7.1にて
- ボリュームグループrootvgに
- test_lvという論理ボリューム(LV)を作成し、
- /test_fsというファイルシステム(FS)
を作成する手順について備忘録として記載します。
作成後の確認も実施するようにしてします。
実際の発行コマンド群
rootvgの空き容量を確認
# lsvg rootvg
ボリュームグループの情報を表示するコマンドです。
FREE PPs : というところを見れば、空き容量が表示されています。PPとは物理区画のことで、例えば PP SIZE が 100 megabyte で FREE PPs が 10 なら 空き容量は 1000 megabyte といった計算となります。
頭数行を参考に記載しておきます。
VOLUME GROUP: rootvg VG IDENTIFIER: XXXXXXXXXXXX VG STATE: active PP SIZE: 1024 megabyte(s) VG PERMISSION: read/write TOTAL PPs: 899 (920576 megabytes) ...
作成する論理ボリュームが存在しないことを確認
# lslv test_lv
論理ボリュームの情報を表示するコマンドです。
存在しなければ、「デバイス構成データベースの中に test_lv が見つかりませんでした。」といったメッセージが出るかと思います。
論理ボリュームを作成
# mklv -y test_lv -t jfs2 rootvg 5
論理ボリュームを作成するコマンドです。
簡単に引数の意味を説明します。
"-y newlogicalvolume" で、論理ボリューム名を指定できます。指定しなければ自動的に生成される名前で作成されます。
"-t type" で、論理ボリュームのタイプを指定できます。jfs(ジャーナルファイルシステム)や jfs2(拡張ジャーナルファイルシステム)など。
"rootvg Num"で、数字(Num)分の領域をrootvgに作成します。最終的に作成したいファイルシステムのサイズをもとに、PP SIZE x 数字 > 必要なファイルシステムのサイズ となるように数字を決定してください。
論理ボリュームが作成されたことを確認
# lslv test_lv
で作成された論理ボリュームが確認できます。
頭数行は以下のようになっています。
LOGICAL VOLUME: test_lv VOLUME GROUP: rootvg LV IDENTIFIER: XXXXXXXXXX PERMISSION: read/write VG STATE: active/complete LV STATE: closed/syncd ...
ファイルシステムを作成
# crfs -v jfs2 -d test_lv -m /test_fs -A yes
ファイルシステムを追加するコマンドです。
事前に作成した論理ボリューム上にファイルシステムを作成します。
"-v VfsType"で、仮想ファイルシステムのタイプを指定します。
"-d Device"で、論理ボリューム名を指定します。
"-m MountPoint"でディレクトリーを指定します。
"-A yes/no"で、再起動毎にマウントするかどうかを指定します。デフォルトではnoなので、気をつけてください。
ファイルシステムを確認
# lsvg -l rootvg | grep test_lv test_lv jfs2 100 100 1 closed/syncd /test_fs
lsvg -l で 指定したボリュームグループの論理ボリュームが一覧で確認できます。
ここで、LV STATE という項目が closeになっているかと思います。これをopenにするために、マウントを実行します。