はじめに
個人利用では端末のモデルやシリアルは気にしませんが、業務にて利用している端末であればセキュリティや管理の都合で機器情報を求められることがあります。
GUI上の操作でもいいのですが、コマンドでも取得できますのでそれらを紹介します。
シリアル取得コマンド
System32ディレクトリ>Wbemディレクトリの中にあるwmicコマンドを利用します。
$ which wmic /cygdrive/c/WINDOWS/System32/Wbem/wmic
以下の引数と共に実行すれば
$ wmic csproduct get identifyingnumber IdentifyingNumber HOGEHOGE
HOGEHOGE部分にシリアル情報が表示されます。
覚えづらいのでaliasに書いておくのもおススメです。
$ alias alias serial='wmic csproduct get identifyingnumber' $ serial IdentifyingNumber HOGEHOGE
システムモデル取得コマンド
systeminfo
コマンドを用います。
このコマンドはシリアル番号以外のほぼ全ての情報を網羅的に表示してくれます。
実体はSystem32ディレクトリに配置されているプログラムで
$ which systeminfo /cygdrive/c/WINDOWS/system32/systeminfo
実行結果は以下となります。
$ systeminfo ホスト名: LAPTOP-XXX OS 名: Microsoft Windows 10 Enterprise OS バージョン: ... OS 製造元: Microsoft Corporation OS 構成: スタンドアロン ワークステーション OS ビルドの種類: Multiprocessor Free ... プロダクト ID: ... 最初のインストール日付: ... システム起動時間: ... システム製造元: LENOVO システム モデル: HOGEHOGE システムの種類: x64-based PC プロセッサ: 1 プロセッサインストール済みです。 ... BIOS バージョン: LENOVO XXX, 2019/04/19 Windows ディレクトリ: C:\WINDOWS システム ディレクトリ: C:\WINDOWS\system32 起動デバイス: \Device\HarddiskVolume1 システム ロケール: ja;日本語 入力ロケール: ja;日本語 タイム ゾーン: (UTC+09:00) 大阪、札幌、東京 物理メモリの合計: 8,026 MB 利用できる物理メモリ: 1,491 MB 仮想メモリ: 最大サイズ: 21,823 MB 仮想メモリ: 利用可能: 8,246 MB 仮想メモリ: 使用中: 13,577 MB ページ ファイルの場所: C:\pagefile.sys ドメイン: WORKGROUP ログオン サーバー: \\LAPTOP-XX ホットフィックス: 8 ホットフィックスがインストールされています。 ... ネットワーク カード: 4 NIC(s) インストール済みです。 ... [03]: Intel(R) Dual Band Wireless-AC 8265 接続名: Wi-Fi DHCP が有効: はい DHCP サーバー: 192.168.10.1 IP アドレス [01]: 192.168.10.X [04]: Bluetooth Device (Personal Area Network) ... Hyper-V の要件: VM モニター モード拡張機能: はい ファームウェアで仮想化が有効になっています: はい 第 2 レベルのアドレス変換: はい データ実行防止が使用できます: はい
OSのバージョンやネットワーク情報も確認でき、最後の「Hyper-Vの要件」のチェック項目である
- Second Level Address Translation
- BIOSレベルでのハードウェア仮想化サポート
等も併せて確認できます。
終わりに
コマンドで確認できるようになっていれば、コピーペーストする際にも簡単にできるので、これらのコマンドは空で打てるようになっておくと役立つかもしれません。