はじめに
機器の監視において、SNMPプロトコルを利用することで監視下の機器から管理用機器に通知を送る機能を「SNMPトラップ」と言います。同機能はFabricOSを搭載したSANスイッチにも存在するので、トラップ送信を管理用機器で受信確認するまでの手順をメモがてら記載しました。
SANスイッチ側の設定
執筆時のFabricOSにはSNMPとして以下の2種類を選択できます。
- SNMPv1 : 平文認証/再送確認なし
- SNMPv3 : 暗号化認証 / 再送確認あり
それぞれの設定は
> snmpconfig --show snmpv1
> snmpconfig --show snmpv3
で確認できます。
SNMPv3を使用したければ
> snmpconfig --disable snmpv1
及び
> snmpconfig --set snmpv4
で設定します。上記にてトラップを受け取るサーバIPアドレスやトラップのレベルやポート番号を指定し、「Ctrl+D」でEOF を送って設定します。
ちなみにトラップのレベルは以下参照
0 – none
1 – critical
2 – error
3 – warning
4 – information
5 – debug
トラップ受信サーバ側の設定
該当のポート番号にてパケット監視します。
以下はUNIX機の場合(-a
はARPパケットの抑制、Xはポート番号)
# iptrace -a -p X hoge.log
SNMPトラップのテスト
SANスイッチ側にて
> snmptraps --send -ip_address X.X.X.X
を行い受信サーバ側でパケットを確認します。
UNIX機であれば
# ipreport hoge.log > hoge.txt
とし、エディタで確認ください。
終わりに
SANスイッチ機の監視設定を入れる最初の確認手順でした。
以上、ご参考になれば幸いです。