はじめに
CAFISとは、NTTデータが提供するキャッシュレス決済のプラットフォームです。キャフィスと呼びます。
本記事では「CAFIS」とはなんぞや?といった層を対象に少し掘り下げて分かりやすく説明しています。
CAFISとは何か?
Credit And Finance Information Switching system の略であり、その名の通りクレジットカード会社や金融機関が接続した決済プラットフォームで、サービスは1984年に開始されました。一言で言うならカードビジネス用のネットワークです。
例えば消費者がクレジットカードを利用すると、お店とカード会社の間で行われる電文のやり取りはこのネットワークを通ります。
具体的には光回線を利用したIPネットワーク網で、公式ページにて接続のための手続きやサービスが紹介されていますが、サービスという名の通りただの共同ネットワークではなく以下のような提供機能を含めて「CAFIS」と言われています。
https://solution.cafis.jp/merchant/purpose/img/instant_payment_gw_01.gif より画像を抜粋
料金の話
利用料金に関しては色々あるようで、例えば以下は経済雑誌からの抜粋です。
24時間365日稼働を続けるNTTデータの高い技術力はカード会社や銀行からの支持は厚い。ネットワークの維持管理費として、通信料を徴収されるのは仕方ない面はある。
問題はこの市場のプレーヤーがNTTデータと日本カードネットワークくらいしかないことだ。事実上、この2社で市場を寡占しているから競争原理が働かず、通信料も下がりづらい
似たサービスに『PAYCIERGE』がありますが、こちらも同じくキャッシュレス決済プラットフォームなので、こちらが競合と言えそうです。
テクニカルな話
金融機関がこのネットワークと接続する場合は、口座情報等を管理するシステムと通信させる必要があります。
それらを実現するためにはCAFIS仕様電文フォーマットを自前のシステムがわかるフォーマットに変換する必要があります。
そんな電文変換パッケージはいくつかあり、それらを前段にあるシステムにインストールしてネットワークを利用します。
終わりに
世界的に見ればクレジットカード会社は自前でネットワークを用意しているので日本は珍しい形態のようです。
金融系の案件に携わる方は「きゃふぃす」と聞くと、クレジットカード系のネットワークなのだな、と思えれば十分だと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。