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【Vyatta/VRA】VLANを迂回経路からルートスルーにした際の瞬断テスト

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はじめに

IBM Cloud Virtual Router ApplianceではVLANを紐付けすることでサーバの通信要件を一元的に管理ができます。
ただし、この紐付け作業(迂回経路からルートスルー)をGUI上で行う際に該当のVLANのサーバ群はデフォルトゲートウェイが切り替わるためにネットワークから孤立します。

今回は実際にルートスルーに変更する際の瞬断時間について各サーバからpingを打つことで簡易的にテストをしました。

環境情報
  • Debian 4.9.124-0vyatta2

テスト内容

登場人物は以下で、ここから未接続サーバBがいるVLANをルートスルー(VRAを通過)させる設定変更します。

  • VRAに接続済サーバA
  • VRAに未接続サーバB
  • VRAの管理外サーバC
  • ローカルPC

テストとして継続的に以下の経路でpingを流し続けますが

  • ローカルPCからサーバA
  • ローカルPCからサーバB
  • ローカルPCからサーバC
  • サーバAからサーバC

想定ではローカルPCからサーバBは間違いなく一時的に通信が途切れ、ローカルPCからサーバCは間違いなく通信が途切れない(関係ない/本経路はローカルPCのネットワーク正常性を担保)。また、VRAに接続済のサーバAがいるVLANにどういう影響があるのか気になるのでここは要確認。

テスト結果

通信 状況
ローカルPCからサーバA 途切れない
ローカルPCからサーバB 10秒タイムアウト
ローカルPCからサーバC 途切れない
サーバAからサーバC 途切れない

ローカルPCからサーバBへのタイムアウト時のログは以下。

xx からの応答: バイト数 =32 時間 =278ms TTL=47
xx からの応答: バイト数 =32 時間 =278ms TTL=47
xx からの応答: バイト数 =32 時間 =279ms TTL=47
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
xx からの応答: バイト数 =32 時間 =1927ms TTL=46
xx からの応答: バイト数 =32 時間 =278ms TTL=46
xx からの応答: バイト数 =32 時間 =278ms TTL=46

まとめ

ルートスルーに変更するVLAN以外は無影響であると言えそうです
ちなみにローカルPCからサーバAのpingの応答時間を見ても同作業時に大きな揺らぎがなかった点も合わせて記載しておきます。

以上です。