(O+P)ut

アウトプット



(O+P)ut

エンジニアのアウトプット

AppleCardに有効期限がない理由

スポンサーリンク

はじめに

一般的なクレジットカードには表面と裏面に

  • 氏名
  • クレジットカード番号
  • 有効期限
  • 署名
  • セキュリティコード

が記載されています。

一方、先日発表されたアップル社のクレジットカード、アップルカードにはクレジットカード番号だけでなく有効期限がありません。
f:id:mtiit:20190525162225j:plain

本記事では、それを実現できる理由について簡単に説明しています。

有効期限が必要な理由

そもそもですが、クレジットカードに有効期限が設けられている理由は以下の2点です。

  • プラスチックカードの老朽対策
  • セキュリティ対策

この2点への対策ができているからこそ、AppleCardには有効期限がないわけです。

老朽対策:チタン素材

そもそもAppleCardとは、iPhoneを使ったApple Payが使えない場合に利用する物理カードです。

このカード、なんと金属のチタン製です。

年会費がうん万円(またはうん十万円)のゴールドカード以上のカードの素材としてたまに見られるチタン素材のカードですが、AppleCardは無料で配布されます。再発行すら無料というのも驚きです。

プラスチック素材ではないためカードが消耗せず、通常5年程度の周期で必要なカード交換が不要というわけです。

セキュリティ対策:アプリケーションによるコード発行

iOSのアプリにて動的に発行されるコードを利用して決済するため、先に述べたようにカード本体にカード番号やセキュリティコードが印字されていません。

毎回生成されるコードを端末に入力して利用するため、スキミングや不正利用対策がばっちり行われています。従来はカード側で対策していたセキュリティ対策をアプリケーションで実現しているわけです。

終わりに

Apple Payの利用を前提としたAppleCardですが、おもしろいのはApple Payを利用した場合にカード発行元がAppleに対して手数料を支払っている点です。

Apple Payでの決済は不正利用されにくいということかもしれませんが、なんとも言えない殿様商売です。

セキュリティーはもちろんこと、単にチタン製のカードはかっこいいので、ぜひ手にしたいものです。