LSAとはなんぞや
LSAとはLink State Advertisementの略でOSPFで用いられるネットワークの経路情報です。
OSPFプロトコルを採用するルータは自身の持つ情報を近隣のルータに送信しますが、それがLSAです。
- Router-LSA
- Network-LSA
- Summary-LSA
- AS-External-LSA
本記事ではその中でもよく見る上の4つのLSAについて簡単に解説します。
Router-LSA
全てのルータが作成します。値としては、各ルータのIPアドレスなどを格納しています。
これは「LSAタイプ1」に分類されます。
Network-LSA
代表ルータのみが作成します。各ルータのIDなどを格納しています。
これは「LSAタイプ2」に分類され、そのエリア内すべてに送付されます。
Summary-LSA
エリア間に位置するルータのみが作成します。エリアのネットワークアドレスなどを格納しています
これは「LSAタイプ3」に分類されます。
AS-External-LSA
AS間に位置するルータのみが作成します。OSPFを採用していないネットワークアドレスなどを格納しています。
これは「LSAタイプ5」に分類されます。
一覧
LSAタイプ | 生成ルータ | LSAの内容 |
---|---|---|
タイプ1 | 全ルータ | 各リンクの詳細情報 |
タイプ2 | 代表ルータ | 代表ルータのIPアドレス、接続ルータのリスト |
タイプ3 | エリア境界ルータ | エリアに含まれるネットワークアドレス、サブネットマスク |
タイプ5 | AS境界ルータ | 非OSPFドメインのネットワークアドレス |
ちなみにタイプ4はエリア境界ルータがAS境界ルータに関する情報を通知するものですが、マイナーなので割愛しています。
以上、ルータの名前と合わせて覚えておくとどこかで役立つと思います。