インプット大全とは
ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書 大賞2019を受賞したアウトプット大全の続編である「インプット大全」、テーマは限られた時間で良質な学びを手に入れるです。
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中身についてですが、
1章で以下のような問いがあります。
内容の薄い「三振本」を月に10冊読む人と気づきがたくさんある「ホームラン本」を月に1冊読む人、どちらが自己成長するでしょうか?
テーマから分かる通り、後者こそ成長すると述べられています。いかに質を追求するか、この本の肝はこの一点です。
ただし、そんな素晴らしい一冊を読めと突き放すのではなく同じ媒体から情報を得るにしてもどのようにすれば質を吸収できるかという観点が結構ためになります。
その中で、個人的に気になった箇所を紹介してみます。
個人的にメモした箇所
なぜ?を突き詰める
これは読書だけでなく日常生活で使える視点だったので気になりました。
「観察+なぜ?」という視点で世の中を眺めることで、観察力を鍛え、それがインプット作業を行う際の武器になるというロジックです。
また、それと合わせて気づきや要点をメモする癖の重要性についても触れられています。
ポケットサイズのメモ帳をいつでも持ち歩くようにしよう。
というフレーズに少し気になっているアブラサスのメモ帳購入が頭をよぎりました。A4用紙1枚を差し込みながら使うユニークなメモ帳です。
abrAsus(アブラサス)×Orobianco(オロビアンコ)メモ帳
インプットする前にその情報媒体から何を得たいのか明確にする
例えばある本を読む前にその本から何を得たいのか、つまり「方向性・ゴール・期限」を明確化する時間10秒を作るべし、とあります。
要は、何かを発見しようという意識で向き合うことで注意力や集中力を高めてインプット作業を行えるということです。
ホームラン本の見つけ方
本から受け取る価値は人それぞれであるという前置きの上で、読書家や専門家が推薦する本から読み始めることが推奨されています。
ここで私がドキッとしたのは本書の中にある
尊敬する上司や友人に「おすすめの本」を一冊聞いてみよう。
というフレーズでした。各ジャンルで一冊ずつくらい、おすすめと言える本を用意できる程度にはインプットをしないとな、と考えてしまいました。
スマホの長時間使用はNG
スマホの長時間使用で生活を支配されるデメリットが挙げられていました。
テレビ視聴、テレビゲーム、スマホ使用をだらだら行ってしまうことは前頭葉の機能低下につながり、その際にインプット作業をしても定着にはつながらない、とのことです。
本書では動画情報の優位性もきちんと語られており一概にスマホやテレビをダメとは言ってないですが、インプットの質を上げるという観点では確かにだらだらの使用には気を付けたいものです。
終わりに
アウトプット大全と同様、読みやすいのでサクッと読めました。
アウトプット大全とも被るので本記事では触れていないですが、インプットの質を上げるためにはアウトプットを意識すると良いというメッセージがところかしこに登場します。そういった点ではアウトプット大全を読んだ際の気づきと被る部分も多少はあります。まさにアウトプットとインプットは表裏一体なので仕方がないですが。
気になった方はぜひ手にとってみてください。
以上です。