はじめに
Array NetworksのMotionProは"モバイルデバイス上のビジネスアプリケーションを利用する際のセキュリティを高めるとともに、柔軟できめ細やかな管理性と円滑な操作性を提供"するというデスクトップアプリです。
主な機能にセキュアブラウザやデバイスの管理の他に、「VPN接続の管理機能」があります。
本記事ではMotionProを利用してVPNサーバに接続する流れを解説します。
環境情報
- Windows 10.0.18363
- MotionPro for Windows 1.2.4
インストール手順
インストーラを取得すると以下のようなファイル構成ですが
$ tree . └── MotionProSetup_win64 ├── application.ico ├── connected.ico ├── disconnected.ico ├── license.txt ├── logo.bmp ├── motionpro_templete.ini ├── MotionProSetup_x64.exe ├── OEM.ini ├── OEM_Help.pdf └── reconnecting.ico
その中の「MotionProSetup_x64.exe」を実行すると以下のセットアップ画面が開きます。
インストールを進めると以下のように「C:\Program Files\Array Networks」配下にインストールが始まります。
以下画面となるとセットアップが終了です。
起動ファイルの実体は以下のパスにあります。
C:\Program Files\Array Networks\MotionPro VPN Client\MotionPro.exe
VPN情報の設定手順
起動ファイルを開くと[追加]というボタンがあるのでそれを押下すれば以下画面が出てきます。
ここにある通りでVPNサーバのIPアドレスまたはホスト名、そしてユーザ名&パスワードを入れます。
また、高度な認証として以下も用意されています。
- 証明書
- Web Portal
- SMS
- SMX
- Syferlock
- RSAトークンオートメーション
VPN接続の確認
サイトを登録すれば「接続」を行うことでVPN接続が完了します。
コマンドにてipconfigを押下すれば以下のようにインターフェースが作成され
$ ipconfig ... PPP アダプター Array Networks SSL VPN: 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 10.2.224.154 サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.255 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:
ルーティングテーブルもVPNを考慮したものになっています。
$ route print ... IPv4 ルート テーブル =========================================================================== アクティブ ルート: ネットワーク宛先 ネットマスク ゲートウェイ インターフェイス メトリック 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.1.1 192.168.1.100 75 10.0.0.0 255.0.0.0 10.2.224.1 10.2.224.154 10 ...
終わりに
複数のVPN接続先をGUI上から切り替えることができるのでかなり重宝しています。
以上、ご参考になれば幸いです。