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【VMware】ESXiに存在するvfatについて

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ESXiに存在するファイルシステム : vfat

VMwareが提供するハイパーバイザESXiですが、UNIX系コマンドであるdfコマンドを使えます。

[root@localhost:~] which df
/bin/df

引数なしでdfコマンドを実行すると、
以下のようにvmfsフォーマットのデータストアといくつかのvfatフォーマットがあることが確認できます。

[root@localhost:~] which df
Filesystem Bytes Used Avalable Use% Mounted on
VMFS-6  X  X  X  X  /vmfs/volumes/vmfs_xxxxxx
VMFS-6  X  X  X  X  /vmfs/volumes/vmfs_xxxxxx
VMFS-6  X  X  X  X  /vmfs/volumes/vmfs_xxxxxx
vfat  X  X  X  X  /vmfs/volumes/5b1xxxxxx-xxxxx....
vfat  X  X  X  X  /vmfs/volumes/82axxxxxx-xxxxx....
vfat  X  X  X  X  /vmfs/volumes/5b3xxxxxx-xxxxx....
vfat  X  X  X  X  /vmfs/volumes/ab6xxxxxx-xxxxx....

そして、
ルートディレクトリ配下にある以下の4つのディレクトリは、実はそれぞれvfat形式のマウント先と一致しているはずです。

  • bootbank
  • altbootbank
  • store
  • scratch

今回は上記4つの役割について簡単に整理しました。

それぞれの役割

bootbankとは

こちらはESXiのシステムイメージが格納されています。
中は多くのファイルが格納されており、以下のようにファイルが分割されています。

[root@localhost:~] ls -l /bootbank | head
-rwx------ 1 root root ... ata_liba.v00
-rwx------ 1 root root ... ata_pata.v00
-rwx------ 1 root root ... ata_pata.v01
...

altbootbank

こちらはシステムイメージのバックアップであり、
アップデート等の変更をESXiに加えた後の起動に失敗した際にもフォールバックできるようになっています。

中はbootbankに格納されているものと同じ形式のファイル群です。

[root@localhost:~] ls -l /bootbank | head
-rwx------ 1 root root ... ata_liba.v00
-rwx------ 1 root root ... ata_pata.v00
-rwx------ 1 root root ... ata_pata.v01
...

store

こちらにはVMware Toolsのインストール用イメージが格納されています。

[root@localhost:~] ls /store
packages var

中にパッケージディレクトリがあり、その中にVMware Tools用のリポジトリがあります。

[root@localhost:~] ls /store/packages
var vmtoolsRepo

scratch

こちらは、主にESXiに関するログ情報が保存される領域です。
中にログ用のディレクトリがあり、日時で更新されているものからESXiインストール時に作成されたログなども存在します。

[root@localhost:~] ls /scratch
core  downloads  log  var  vmware

終わりに

歴史のあるFATの流れを汲むVFATは対応している機器が多く、インストール用メディアのフォーマットなどにも利用されています。

データストアとして利用するのはVMFS形式であり、仮想マシンファイルシステムはそれぞれのOS上で管理されるので、なかなか目にする機会のないリンクですが、今回は整理してみました。

以上、ESXiに存在する4つのvfatファイルシステムに関する解説でした。