はじめに
ESXiをインストールした実機のCPUと仮想マシンに割り当てたCPUは、vCenterではどのように見えて、実機上ではどのように見えるのでしょうか。
確認結果と投入コマンドを備忘録として記しました。
vCenter上で確認したESXiホスト/仮想マシンのCPU
ESXiホスト
vCenterのサマリ欄で確認しました。
CPUコア | 12 CPU x 1,7GHz |
---|---|
プロセッサタイプ | Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2603 v4 @ 1.70GHz |
ソケット | 2 |
ソケットあたりのコア | 6 |
論理プロセッサ | 12 |
ハイパースレッディング | 対象外 |
仮想マシン
CPU | 2 |
---|---|
ソケットあたりのコア | 1 |
ソケット | 2 |
実機での確認コマンドとその結果
まずはESXiホストで12CPUと表示されることを確認しました。
ESXiホストで見たCPUの情報
vim-vmd
コマンドで確認できます。ちなみに、実体は/bin/hostd
の模様。
# ls -l /bin/vim-cmd lrwxrwxrwx 1 root root ... /bin/vim-cmd -> /bin/hostd
引数はhostsvc/hosthardware
とし、大量に画面出力されるのでless
を入れています。
# vim-cmd hostsvc/hosthardware | less (vim.host.HardwareInfo) { .... cpuInfo = (vim.host.CpuInfo) { numCpuPackages = 2 numCpuCores = 12 numCpuThreads = 12 hz = 1699998622 },
CPUの全体像として、2つのソケットで計12プロセッサがあることが確認できます。
そこからさらに下を見ていくと各ソケットが(vim.host.CpuPackage) として記載されています。
# vim-cmd hostsvc/hosthardware | less ... cpuPkg = (vim.host.CpuPackage) [ (vim.host.CpuPackage) { index = 0 ... description = "Intel(R) Xeon(R) CPU ES-2603 v4 @ 1.70GHz", threadID = (short) [ 0,1,2,3,4,5 ], ... (vim.host.CpuPackage) { index = 1 ... description = "Intel(R) Xeon(R) CPU ES-2603 v4 @ 1.70GHz", threadID = (short) [ 6,7,8,9,10,11 ], ....
次にESXi上の仮想マシン(RHEL)を確認します。
仮想マシン上で見たCPUの情報
以下ファイルに情報が記載されています。rootでも読み取り専用の珍しいファイルです。
# ls -l /proc/cpuinfo
-r--r--r-- X root root .... /proc/cpuinfo
中を見るとCPUに関する情報がつらつらと表示されます。
# cat /proc/cpuinfo processor : 0 vendor_id : GenuineIntel model : 78 model name : Intel(R) Xeon(R) CPU ES-2603 v4 @ 1.70GHz physcical id : 0 cpu cores : 1 ..... processor : 1 vendor_id : GenuineIntel model : 78 model name : Intel(R) Xeon(R) CPU ES-2603 v4 @ 1.70GHz physcical id : 2 cpu cores : 1 ....
物理CPUの数はphysical.idとして管理される数です。
# grep physical.id /proc/cpuinfo | sort -u | wc -l 2
割り当て結果と相違ないです。
また、CPUのコア数はcpu coresで確認できます。
終わりに
仮想マシンから見えるCPUのモデルは、その仮想マシンのホストが動作しているハードウェアのそれと一致しているんですね。当たり前ですが。
試しにGoogleCloudPlatformのCPUを見てみると
Intel(R) Xeon(R) CPU @ 2.30GHz
でした。 Xeonは強し。
以上、ご参考になれば幸いです。