はじめに
CentOS7のNTPによる時刻同期ができていない環境にて、NTPによる時刻同期を行う流れについて記載しました。
尚、時刻同期ができている状態とはtimedatectlコマンドの結果が以下という状態を指しています。
# timedatectl ... NTP enabled: yes NTP synchronized: yes
環境情報
- CentOS Linux 7.7
- ntp.x86_64 0:4.2.6p5-29.el7.centos.2
NTP enabled
時刻同期ができていないデフォルトの状態は以下となっています。
# timedatectl ... NTP enabled: n/a NTP synchronized: no
そのような環境では以下でNTPデーモンが有効化できますが
# timedatectl set-ntp true
モジュールがインストールされていない場合は以下のエラーとなるので
Failed to set ntp: NTP not supported.
先にインストールを行います。
# yum install ntp ... Installed: ntp.x86_64 0:4.2.6p5-29.el7.centos.2
これができると以下のような状態に遷移しました。
# timedatectl ... NTP enabled: yes NTP synchronized: no
NTP synchronized
ここまでの作業でNTPデーモンが起動されているので
# systemctl status ntpd ● ntpd.service - Network Time Service Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/ntpd.service; enabled; vendor preset: disabled) Active: active (running) ...
以下の設定ファイルに対してNTPサーバを追加した上でデーモンの再起動を行います。
/etc/ntp.conf
それによって以下コマンドでNTPサーバとの接続状態となり
# ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================= *X.X.X.X X.X.X.X 2 u 63 64 377 1.588 39.193 12.894
時刻同期が完了すると以下となり同期が完了します。
# timedatectl ... NTP enabled: yes NTP synchronized: yes
終わりに
LinuxではNTPの関連サービスが多々あるので(systemd-timesyncd等)ややこしいですが、CentOSではtimedatectlで完結します。
以上、ご参考になれば幸いです。