(O+P)ut

アウトプット



(O+P)ut

エンジニアのアウトプット

【Istio】DestinationRuleで設定した相互TLSをPeerAuthenticationで上書きする

スポンサーリンク

はじめに

相互TLS(mTLS/mutual-TLS)とは、サーバ証明書による通常のTLS サーバ認証に加えてクライアント側の証明を行う機能です。
サービスメッシュを担うIstioでは同設定をDestinationRuleとPeerAuthenticationで行えますが、PeerAuthenticationの設定内容が優先されることを実機で確認しました。

環境情報
  • Openshift v4.6
  • Red Hat OpenShift Service Mesh(2.1.0-0 provided by Red Hat, Inc)Operator

DestinationRulで設定するmTLS

各DestinationRuleに対して以下のように”ISTIO_MUTUAL”を指定することでmTLSを有効化できます。

apiVersion: networking.istio.io/v1alpha3
kind: DestinationRule
metadata:
  name: reviews
spec:
  host: reviews
  trafficPolicy:
    tls:
      mode: ISTIO_MUTUAL
...

KialiのGraphを選択し、Displayの項目にて"Security"という欄をチェックすることでmTLSの設定状況が確認できますが、例えば一部のサービス(rateing)のみmTLSの設定せず他のサービスではmTLSを利用する定義を入れた場合、以下のようにKiali上で確認できます。

f:id:mtiit:20220123114355p:plain
一部のMSにはmTLSを利用しない設定

PeerAuthenticationで設定するmTLS

上記のように各DestinationRule毎にmTLSのオンオフは切り替えれますが、Namespace全体にmTLSを課す場合はPeerAuthenticationというリソースにて"STRICT"を指定することで制御できます。例えばOpenshiftのOperatorで入れたServiceMeshでは以下のような値がデフォルトで入っています。

$ oc get PeerAuthentication -A
NAMESPACE      NAME                            MODE         AGE
istio-system   default                         PERMISSIVE   ...
istio-system   disable-mtls-jaeger-collector   DISABLE      ...
istio-system   grafana-ports-mtls-disabled     PERMISSIVE   ...

今回はmTLSを全体に適用すべく以下のYAMLを適用すると

apiVersion: security.istio.io/v1beta1
kind: PeerAuthentication
metadata:
  name: myrule
  namespace: istio-test
spec:
  mtls:
    mode: STRICT

DestinationRuleでmTLSの設定を外した箇所も鍵ありになりました。

ちなみに同設定をmode: DISABLEとすると全て平文になります。

終わりに

PeerAuthenticationとDestinationRuleで相反する設定がされていた場合、PeerAuthentication側の設定がmTLSに関しては有効であることが確認できました。実際に通信が暗号化されていることはtcpdumpで確認しないと分からないので、このあたりは別途別記事にて調査したいと思います。


他の記事を読む