はじめに
UNIXの一種であるAIXにDb2をインストールした際の備忘録を記載しました。
環境
OS | AIX | 7.1 |
---|---|---|
DB2 | DB2 | 10.5 |
インストールの準備
メディアと応答ファイルを準備します。
まずは、メディアを調達ですが、DB2_Svr_10.5.X.X_AIX.tar.gz といった形式のファイルをオンラインにて入手しました。
このファイルをサーバの任意の場所に配置し、展開します。
AIX環境ではtarコマンドのzオプションが使えない場合もあるのでその際はgunzipコマンドでgzを外してからtarで展開してください。
$ gunzip -d DB2_Svr_10.5.X.X_AIX.tar.gz $ tar -xf DB2_Svr_10.5.X.X_AIX.tar
展開されたディレクトリの中にdb2setupコマンドがありますので、引数に応答ファイルを指定する形でインストールが行なえます。
次は応答ファイルの準備ですが、/tmp/server配下にメディアを展開したとすると/tmp/server/db2/aix/samples/db2server.rspが応答ファイルのサンプルとして確認できます。
中を見てみるとほぼコメントアウトされていますが、先頭が*で始まる行以外を表示するgrep -v ^* | sed '/^$/d
にて設定を確認します。
# cat /tmp/server/db2/aix/samples/db2server.rsp | grep -v ^* | sed '/^$/d' PROD = DB2_SERVER_EDITION FILE = /opt/IBM/db2/V10.5 LIC_AGREEMENT = DECLINE ** ACCEPT or DECLINE INSTALL_TYPE = TYPICAL ** TYPICAL, COMPACT, CUSTOM INSTANCE = DB2_INST ** char(8) no spaces DB2_INST.NAME = db2inst1 ** char(8) no spaces, no upper case letters DB2_INST.GROUP_NAME = db2iadm1 ** char(30) no spaces DB2_INST.HOME_DIRECTORY = ** char(64) no spaces. Valid for root installation only DB2_INST.PASSWORD = Replace with your password ** Valid for root installation only DB2_INST.AUTOSTART = YES ** YES or NO DB2_INST.START_DURING_INSTALL = YES ** YES or NO. Default is YES. DB2_INST.FENCED_USERNAME = db2sdfe1 ** char(8) no spaces, no upper case letters DB2_INST.FENCED_GROUP_NAME = db2fsdm1 ** char(30) no spaces
これをベースに想定環境用に編集し、独自のカスタマイズをしていきます。
インストール
インストールコマンドは以下です。
# /tmp/server/db2setup -r /tmp/server/db2/aix/samples/db2server.rsp
FILEで指定されているパスにインストールが行われますが、容量が必要なのでファイルシステムを専用に用意しました。
例えば指定先に容量がなければ以下のようなエラーとなります。
# /tmp/server/db2setup -r /tmp/server/db2/aix/samples/db2server.rsp DBI1191I 提供された応答ファイルに従って、db2setup が DB2 をインストールおよび構成しています。 お待ちください。 DBI20081E インストーラーは、十分なフリー・ディスク・スペースが「/opt/IBM/db2/V10.5」にないことを検出しました。「/opt/IBM/db2/V10.5」で検出されたフリー・スペースは「XXXXXX」です (キロバイト単位)。必要なスペースは「1963484」です (キロバイト単位)。
これでインストールが完了です。
終わりに
その他の注意点として、応答ファイルで指定しているユーザやグループは事前に作成が必要です。
以上、同様の作業を行う方はご参考ください。