メモリの用語は難しい
Macでは「このMacについて」、WIndowsでは「システム情報」から搭載されているメモリが以下のように確認できると思います。
「8GB 1600MHZ DDR3」
また、同じようなメモリをネットで購入しようとすると以下のような暗号チックな文字列を見かけます。
DDR3 SO-DIMM 1600MHz 8GB
本記事では、上の文字列をベースに解説しながら、メモリ用語に触れてみたいと思います。
DDR3
DDRとは「Double Data Rate」の略で、メモリの動作処理の速さに関する規格です。
DoubleがあるということはSingleもありまして、そちらはSDRと略され、さらにSingleの半分のHalf Data Rateなんてのもあります。
DoubleやSingleが何を指しているのかというとデータを取得するタイミングの違いです。
クロックというデータ処理をするタイミングを生成してくれるメトロノームのようなものがあり、
クロックのパルスの立ち上がりのみでデータを転送する方式がSDRで、立ち上がりと立ち下がりの両方でデータを転送する方式がDDRです。
というわけで、DDRの方がSDRよりも高速で動作します。
そして、後ろについている「3」はDDRのバージョンのようなもので、最大動作周波数の違い等で分けられています。
SO-DIMM
SO-DIMMもこれまた略称で、Small Outline Dual Inline Memory Moduleが正式名称です。
これは、メモリモジュールの規格です。
Dualということから分かる通り、こちらもSIMM(Single Inline Memory Module)という規格が先にあります。
何がDualなのかというと、メモリが外部と電気信号をやりとりするためのインターフェースが2列に割り当てられていることを指します。Singleの場合は、1列分で情報をやりとりします。
そして、SOがつくかつかないかはサイズの違いで、一般的にSO-DIMMはノートパソコン用途、DIMMはデスクトップパソコン用途となっています。
1600MHz
これはメモリーのクロック周波数です。
こちらが速ければ速いほど、性能は高くなります。
終わりに
DDR3 SO-DIMM 1600MHz 8GBという文言を見たとき感じる暗号感が少しでも解消されれば幸いです。