ネットワークスペシャリスト過去問シリーズ
ネットワークスペシャリスト試験の過去問を解きながら、エンジニアとして覚えておきたいと思った設問をピックアップしてメモに残しました。
ちなみに、25年度版はこちら
注意ですが、平成26年度の過去問を今後新鮮な気持ちで解きたいという方はこのページは見ない方がいいです。
では、
午前Ⅱ問題を取り上げます。
午前Ⅱ問題
設問1 リンクローカルユニキャストアドレス
IPv6に関する問題でした。ユニキャストアドレスとは、単一インタフェースの識別番号で、 ユニキャストアドレス宛のパケットはそのアドレスを持つインタフェースに配送されます。IPv4と似ていますね。
そんなユニキャストアドレスですが、パケット到達範囲で3つに分類することができます。
- リンクローカルユニキャストアドレス
ルータを超えて通信できない通信に使用するアドレスです。FE80::/10で予約されています。
- ユニークローカルユニキャストアドレス
IPv4でいうところのプライベートアドレスに相当します。FC00::/8またはFD00::/8で予約されています。
- グローバルユニキャストアドレス
IPv4でいうところのグローバルアドレスに相当します。2000::/3で予約されています
設問9 IPv6でのMACアドレス解決
IPc4ではARPというプロトコルでMACアドレスを解決していましたが、IPv6ではICMPv6にてMACアドレスを解決します。IPv4であったICMPとARPが統合されたイメージですね。IPv6周りの知識は、一度しっかり整理したいものです。
設問12 RSVP
RSVPは、Resource Reservation Protocolの略です。日本語ではリソース予約プロトコルと呼ばれています。ちなみに、そのまま略すとRRPですが、英語圏にて出欠の返事を求める際に招待状などに記載する決まり文句であるRSVPという文言からきているようです。*1
使われ方としては、あらかじめ経路上の回線や通信機器の資源を確保し、優先的に送受信を行うよう制御します。
*1:フランス語でRépondez s'il vous plaît(「ご返事願います」