ネットワークスペシャリスト過去問シリーズ
ネットワークスペシャリスト試験の過去問を解きながら、エンジニアとして覚えておきたいと思った設問をピックアップしてメモに残しました。
ちなみに、24年度版はこちら
www.mtioutput.com
注意ですが、
平成25年度の過去問を今後新鮮な気持ちで解きたいという方はこのページは見ない方がいいです。
では、 午前Ⅱ問題を取り上げます。
設問5 スイッチ間接続
リングアグリケーションに関する設問でした。 この技術を用いれば、複数のインターフェースを1つのインターフェースのように扱う事で高速に通信が可能です。
プロトコルはLACP(Link Aggregation Control Protocol)というそのままの名称なので覚えやすいですね。
設問7 FCoE
FCoEに転送ロスを防ぐ仕組みが備わっていることを問う問題でした。 FCoEには、Converged Network Adapter(CNA)というカードとFCoE対応のスイッチが必要です。
ちなみに、似た技術であるiSCSIですが、速度や信頼性で差別化できており、大規模なネットワークではFCoEが採用されることが多いこともエンジニアとしては覚えておきたいです。
設問12 IPv6とIPv4
6to4やTeredoなど、耳慣れない用語が登場した設問でした。この二つはどちらもIPv4上でIPv6のパケットを処理する技術です。
違いですが、TeredoはIPv6パケットをIPv4のUDPパケットにカプセル化して通信を行えるようにしますが、6to4はグローバルアドレスを通信用に特別に割り当てたり専用の6to4リレールータを用意することで通信を実現します。トンネリングの設定の有無が大きな違いです。
設問16 メールヘッダのFromメールフィールド
メールヘッダ全体は以下の構成です。
- Return-Path:メールが届かなかった場合に、そのメールが送り返されるメールアドレス
- Received:どこのプロバイダやサーバを経由して受信したかなどの経路3
- X-○○:メールサーバやメールソフトが独自に付加して利用するもの
- From:差出人メールアドレス
- Date:メールが送信された日時
- Subject:メールの件名
- To:宛先メールアドレス
この設問ではFromが、登録した名前 <メールアドレス> という順序で構成される、ということを知っているかが試される設問でした。一度くらいはメールのヘッダを見てみるのがよいですね。