はじめに
HMCとはHardware Management Consoleの略で、Power Systemsを一元管理するツールです。
本記事では、本用語を初めて聞いた方向けにラックマウント型のHMCに関して情報を分かりやすく整理しました。
HMCとは?
実体としてはSystemXというx86アーキテクチャにLinuxベースの専用OSが導入されたアプライアンス製品です。
以下が背面図です。
HMCの公式ページより抜粋
役割としては、ネットワーク経由で機器本体及びその上に展開されているLPARをGUIベースで管理できるのでVMware製品のvCenterに近い役割です。また、ディスプレイやキーボードを直接接続ができるのでサーバに物理的に近い位置でも管理できます。
一例ではありますが、以下機能が提供されています。
- LPAR の作成、削除、変更
- LPAR の起動、停止
- LPARへのリソース割り当て変更
- 機器本体の起動、停止
- 機器本体のファームウェア更新
利用方法はPower SystemsとHMCをEthernetケーブルで接続し、コンソールパネルを利用する場合はそちらにも専用ケーブルで接続します。
もちろん、HMCの障害が発生しても、管理下のサーバには影響はありません。
Power SystemsはVIOSにてIVMというコンソール機能が提供されているので、規模が小さい環境ではHMCを導入しない場合もあります。できることはHMCと比較すると制限されていますので詳細は公式ドキュメントを確認ください。
VIOSとは?
終わりに
PowreSystems及びAIXを採用する現場では耳にする用語ですが、複数サーバを一元的に管理するアプライアンス製品ということを覚えておくと話についていけるかと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。