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【所感】宇宙兄弟33巻

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★宇宙兄弟★

本記事では、漫画「宇宙兄弟 33巻」の感想や印象をツラツラと書いています。

前巻

ネタバレを含んでいるので閲覧はご注意ください。

以下、あらすじです。

ついにシャロン月面天文台の完成が目と鼻の先となったジョーカーズに、数日後被曝すれば死に至るレベルの大きさの太陽フレアが襲いかかる。
ハガードが下した「クルーの帰還」と「天文台の完成」の両立という英断は、果たして吉と出るか凶と出るかー。

印象に残った箇所

個人的に印象に残っている部分の紹介と感想です。

アイスブレイクを本論に盛り込む

ベティは、月面と地上での家族との交信が本来は特別かつ貴重なのに、息子が交信よりアニメを優先することをエディに愚痴ります。
そんな雑談の後、エディは太陽フレアの影響で緊急で地球に帰還するスケジュールとなっていることをクルーに伝えます。

そしてそのような経緯は地上の家族には伝えず、「普段通り好きなアニメでも見ながら平和に待っていてもらう」とメンバーに語るシーンです。

我々が地球に帰った時飛び込む場所は
そんな平和の中がいい(エディ)

もちろんフィクションなので練った話ではあるものの、前半の愚痴を活かして要点を伝えるこういうウィットに富んだリーダー像はいいですよね。

バトンをつなぐ

エディは、亡き弟であるブライアンとの約束を果たして月を去ることになり、感慨にふけります。
船外活動では、ブライアンが月面に設置した酸素生成器から酸素をもらいながら「自分の仕事も次に月面に来る人に繋がっている」ことに気づくシーンです。

終わりじゃない 後から来る者へつなげていく(エディ)

月面であればそのバトン構造は如実ですが、地球に置き換えてもそれは成り立ちます。
自分の仕事や営みが後方から来る人の役に立つ、そのような意識は大事にしたいです。

相手のためのハッタリ

月面での事故により手術を行うことになったベティ。
不安を隠せないメンバーとの交信に「大丈夫だよ」と構えるカルロに対し「あんたやったことあるの?こんな手術?」と怖がるベディ。それに対してサラッと「あるよ」と返します。

緊急事態を乗り越え、地上のチームも「カルロが経験者でよかったな」と安堵しますが、医師のクジョーはカルロの経歴に今回した手術に対して講習以上の経験がなかったことを知っていました。

"手術もやったことある"って言い切ってましたね(地上メンバー)

仕事においても、正直に「やったことないです」と言っても誰も得しない場面ってありますよね。特に相手のためを思ってブラフを言い、後からこっそりフォローする、そんな気概は大切だと思っています。

手の高さ

月面では4名は帰還し、2名は月に残るという方針がエディより伝えられます。
医療係のカルロと重症のベティを除いた4人で話し合いをし、「残る意思のある者はいるか?」というエディの問いにメンバー全員が手をあげます。

が、それを見た六太は手を高々あげ、フィリップも負けずに両手を挙げたシーンの後に六太はこう続けます。
「残りの建設作業の実施という観点ではこの二人が適任である」と。エディもリーダーとしてこのような危険な役割は生い先短い自分の方が、と納得しきれずいると六太は以下のセリフを発します。

決めるならー"意思の強さ"で選んでほしい(六太)
・・・意思の・・強さ・・・(エディ)
さっき挙げた "手の高さ" (六太)

これを言われてしまうと、二人の覚悟の前でエディもアンディも反論できません。
意思の強さとそれを表現することの重要性をひしひしと感じました。

全体を通して

六太とフィリップが残ることになりましたが、年上のフィリップは六太をリーダーにするようエディに進言します。
一緒に仕事をしてきた中で感じた六太の決断力を評価するフィリップとそれを受諾して六太に時計を託すエディのシーンはとても熱いシーンでした。

時計を地球で返す約束をしたエディを見送る六太の目に光る描写があるところが、泣けます。

ありがとうエディ

六太「最後に一番重要な任務をくれて」(宇宙兄弟 33巻より抜粋)

クジョーとカルロの連携プレーなど見どころはありましたが、個人的には六太とフィリップの信頼関係がとても印象的な33巻でした。

次巻も楽しみです。

次巻


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