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【所感】宇宙兄弟32巻

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★宇宙兄弟★

本記事では、漫画「宇宙兄弟 32巻」の感想や印象をツラツラと書いています。

前巻

ネタバレを含んでいるので閲覧はご注意ください。

以下、あらすじです。

アメリカを離れロシアで宇宙飛行士を目指す日々人が、ついに”トルストイ4”のバックアップクルーに選ばれた。
月面ミッションの特別訓練を受けることになったが、太陽の影響で雲行きが怪しくなる。
一方、六太たちは太陽嵐、プラズマと、立ちふさがる壁を次々に打破していく。
シャロン天文台完成まであともう少し。

印象に残った箇所

個人的に印象に残っている部分の紹介と感想です。

プロジェクトへの想いをチームに語る

太陽パネルの設置地点に向かう移動中、六太はフィリップに思い出を話します。

光学望遠鏡を抱えながら
昔シャロンと約束した時の思い出をフィリップに話した
”シャロンが見たいもの” 深宇宙の姿やー
亡くした旦那さんが発見した 少雨惑星の姿 
「見せてあげる」と無謀な約束(六太)

チームで作業を行うにあたって、何気ないシーンでしたが印象に残りました。
人と人の連携で仕事を行う以上、信頼できる相手へのさらけ出しはより強い絆に繋がります。

設計に対する自信

ISSからの実験結果を帰還型補給船「FUJI」で持ち帰る計画です。

帰還の成功を見届ける開発チームとそれに密着するメディア。
「スラスターが一基故障の模様です!」と連絡が入り「なるほど」とつぶやく福田さん。

メディアは心配します。「大丈夫ですかね?姿勢とか乱れるんじゃ・・」と慌てるところに「えぇ、少し乱れてまた元に戻ります。」とFUJIに搭載されている高信頼なシステムを説明し、以下のコマです。

福田「FUJIは凄いですよ」(宇宙兄弟 32巻より抜粋)

バックアップがきちんと起動し、無事に着水。それを映像越しに見たISSにいる伊藤さんやシャロンは涙を流します。

障害試験をきちんとこなしたからこそ言い切れる、技術者としての福田さんのプライドが垣間見えるいいシーンでした。

チームの視点を前に向ける

ISSにいたメンバーも無事地球に帰還しました。
それがあってか月面のメンバーの話題は「自分たちが地球に帰ってやりたいこと」、六太はひとしきり話した後、このような話題になるのは「自分たちはちゃんと地球に帰れるのか?」という一抹の不安を皆が持ったからではないか?と考えます。

そうするとすかざず話題を次に移します。

「今」「月でやりたいこと」話していい?(六太)

この六太の想いを察してか、はたまた、話題が今に向いたことを楽しんでか、船長であるエディが「いいねぇ」と応じるところも素敵ですね。

大局観で判断する

地球では太陽フレアの影響で、人命とミッションの成功を考慮しながら月面チームを緊急帰還させるか否かを話し合っています。
「人命を優先で頼む」という、お上の一言で決意したバトラー室長は「ミッションは中断し、クルーの緊急帰還」を提案します。が、ハガードは黒点が危険領域に入るまで数日あるという事実をベースに、帰還の準備と並行してミッションを行う案を出します。

帰還を見据えた上で"天文台の完成"を目指す(ハガード)

どちらが正解かは分かりません。
ただ、上から来た案を受け入れるのではなく、責任は自分にあることを意識しながらプロジェクトを前に進める様は見ていて思うことがあったのでメモしておきます。


全体を通して

32巻の本筋は、表紙に伊藤せりかさんにあるようにISSからの帰還にあると思います。実際、昔の手紙を改めて読み返し、当時の自分の宇宙に対する疑問に対して実体験を通じて心の中で回答するシーン、「クラッカー」のたとえなどはとても感動的でした。

一方でそれ以上に本巻はチームビルディングに対する知見が多々あるように感じてそちらをピックアップしました。
本当に、宇宙兄弟はチームで仕事をする人には必読です。


次巻も楽しみです。

次巻


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