はじめに
サーバがストレージ領域をファイルシステムとして利用できるようにするためにはストレージパーティションを作成する必要があります。
ストレージパーティションは主に
- MBR(マスタブートレコード)
- GPT(GUIDパーティションテーブル)
の2つがあります。今回は既に構築済のサーバにてどのパーティションが与えられているかを確認する流れを記載します。
環境情報
- Red Hat Enterprise Linux 7.6
partedコマンドで確認する
結論から言いますが以下のコマンドで確認できます。
# parted
同コマンドを引数なしで押下すると以下のように入力待ち状態になります。
GNU Parted 3.1 Using /dev/sda Welcome to GNU Parted! Type 'help' to view a list of commands. (parted)
確かに/devディレクトリ配下には以下のブロックファイルが存在します。
/dev/sda /dev/sda1 /dev/sda2
(parted)が表示されている状況でprintと打てば以下のように情報が表示されます。
(parted) print Model: VMware Virtual disk (scsi) Disk /dev/sda: 65.4GB Sector size (logical/physical): 512B/512B Partition Table: msdos Disk Flags: Number Start End Size Type File system Flags 1 1049kB 1075MB 1074MB primary xfs boot 2 1075MB 63.4GB 63.3GB primary lvm
上記の「Partition Table」のmsdosがMBRであることを表しています。gptであればGPTです。
ちなみに初期構築にて同設定をディスクに与える際は同じくpartedコマンドの後にmklabelを投入することでmsdos/gptと指定できます。
パーティションの割り当て状況を確認する
ブロックデバイスを表示するlsblkコマンド結果が以下のようになるのでパーティションがどのように利用されているか確認できます。
# lsblk NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT sda 8:0 0 60G 0 disk |-sda1 8:1 0 1G 0 part /boot `-sda2 8:2 0 58G 0 part |-rhel-root 253:0 0 20G 0 lvm / |-rhel-swap 253:1 0 4G 0 lvm |-rhel-home 253:2 0 4G 0 lvm /home `-rhel-opt 253:3 0 30G 0 lvm /opt
sdaディスクがsda1とsda2という2つのパーティションに分割されていてそれらが右側の列に記載のあるファイルシステムで利用されていることが分かります。
終わりに
ESXiを介して仮想マシンを扱う際には「ストレージ>新しいデータストア」にてディスクのフォーマットを行います。
よって直接ストレージをサーバからパーティションを切る場面は少ないですが、システム管理の観点でpartedコマンドを利用すれば該当情報が確認できることは覚えておくと役立つと思います。