ESXiとは?
ESXiとは仮想化プラットフォームを実現するためにVMWare社が提供しているハイパーバイザです。
読み方は イーエスエックスアイ です。
本記事ではESXiについて、初学者向けにできるだけ平易な文章で分かりやすく説明してみます。
ハイパーバイザ?
ハイパーバイザ(hypervisor)とはコンピュータを仮想化して複数のOSを並列で実行するソフトウェアです。
ハードウェアにインストールするためOSのような立ち位置で、ハイパーバイザの上に複数の仮想マシンを立ち上げて利用します。
ハイパーバイザはESXi以外にも存在しており、ケンブリッジ大学で生まれたXen*1、Microsoft社が提供しているHyper-V*2、Linuxのカーネルと統合されているKVM*3なども併せて覚えておきたいです。
ESXiの特徴
x86サーバにインストールする企業向けハイパーバイザとして見るとVMware社のESXiとMicrosoft社のHyper-Vがよく比較になります。
個別の機能に対しては、両社の製品は同等の守備範囲を持っていますが、まず国内のサーバ仮想化のマーケットシェアで言えばVMwareが優位に立っています。
そして、Hyper-Vは仮想マシンとして動作するOSはWindowsしかサポートしていません。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/954958/guest-operating-systems-that-are-supported-on-a-hyper-v-virtual-machin にサポート対象が記載
そういった点では、WindowsはもちろんのことLinuxを含む幅広いOSをサポートしているのはESXiの強みです。
運用に関してもvCenter Serverという同じくVMware社が提供しているソフトウェアを利用した安定実績は企業からすると評価できる点と考えられます。
実際に利用するためには
ESXiのメディアを用意し、サーバのCD/DVD-ROM ドライブに挿入するかUSBを接続し、BIOSによって起動メディアを指定すればインストールが始まります。
インストール後、rootでログインするとCUIベースで操作ができます。デフォルトではshで
# echo $SHELL /bin/sh
ashという軽量のシェルが実体なようです。*4
# which ash /bin/sh
セットアップ完了後はvCenterと接続してGUIベースで管理することが多いですが、詳細はVMware社の公式HPを確認ください。
終わりに
ESXiは主に複数のLinux/Windowsマシンを動作させるためのハイパーバイザとして利用されています。
Linux系の現場ではよく聞くワードなので、頭の片隅に入れておくとどこかで役立つと思います。
以上、ESXiの入門記事でした。