はじめに
Brocade社のSANスイッチのポートを追加で有効化した際の手順について備忘録として残しておきます。
後続の方の参考になれば幸いです。
環境情報
- Fabric OS : v7.4
事前準備
ポートアクティベーションのためのライセンスキーを発行するためには、実機の「ライセンスID」と有効な「トランザクションキー」をBroadcomのページに入力します。
アカウント準備
mybroadcomにまだアカウントをお持ちでない場合はユーザ登録が必要です。
Your request for access to Broadcom’s SW Portal has been received and forwarded to the relevant team for implementation. Please allow at least one business day for a response from the Broadcom team.
ここで、権限付与に1営業日待つように言われるのでご注意ください。
実機での確認
ライセンスIDを取得します。
用いるコマンドはlicenseidshow
コマンドです。
> licenseidshow XX:XX:XX:XX:XX:XX:XX:XX
この実行結果は必要なのでメモしておきます。
また、念のため現在のライセンス状況をlicenseshow
確認します。
実行結果は状況によって異なります。
> licenseshow No licenses installed
switchshow
コマンドを使えばより詳細な機器の状況が確認できます。
> switchshow ... PortNO : ( No POD License ) Disabled (Persistent) ...
といったように一部ポートはライセンスが無いことで有効化されていません。
本手順
キーの発効
該当のページでライセンスキーを発行すべく「License Generation With Transaction Key」を押下します。
以下の項目の入力を求められるので
- Customer email ID
- Unique ID Type
- Units Unique ID
- Transaction Key
「Unique ID Type」は License ID(LID) を選択し、「Units Unique ID」には準備で確認した「:」で区切られた英数字を「:」入りで入力します。「Transaction Key」は半角英数の文字列で、それらを全て入力してライセンスを発行すると
successfully added
という文字列が画面に出現し、
ID Type | Unique ID | Alias | Transaction Key | Description | Action |
---|
と入力した情報が再度表示されます。
I have read and accept the Broadcom End User License Agreement
というチェック項目にチェックを入れて「Generate」ボタンを押下すれば入力したメールアドレスにライセンスキーが届きます。
キーの反映
再度実機にてlicenseadd
コマンドと共に取得したライセンスキーを入力します。
> licenseadd YYYYYYYYYYY adding license-key [YYYYYYYYY] For license change to take effect, use portdisable/portenable commands on affected ports...
実際にlicenseshow
コマンドで確認すれば
> licenseshow YYYYYYY : First Ports on Demand license 0 additional XX port upgrade license
switchshow
コマンドで確認すれば
> switchshow ... PortNO : Disabled (Persistent)
となって「( No POD License ) 」が消えています。
終わりに
今回は「ライセンスID」を利用しましたが「シリアル」を用いても発行は可能です。
この手のキー発行は、誤った情報を入力してしまうとアクティベーションコードのリセットおよび再取得等、手間がかかるので神経を使う作業ですが、同様の作業を行う方の参考になれば幸いです。