WindowsServer2016からはライセンスの考え方がコア数ベースとなったため、ESXi上に仮想マシンとしてWindowServerを立てる場合にはライセンスの考え方は注意が必要です。
DataCenter版
こちらは1ライセンスあればそのESXiの上で仮想マシンは立て放題となります。
ただし以下条件を満たさないといけません。
- 物理サーバが搭載する全ての物理CPUコアをカバーするライセンスが必要。
- 物理CPUごとに、最低8コアライセンスが必要。
- 物理サーバごとに、最低16コアライセンスが必要。
よってESXiをインストールしたハードウェア機器に積まれているCPU情報を確認する必要があります。
例えば上の例では「2CPU かつ 16コア/1CPU」であるため
物理サーバが搭載する全ての物理CPUコアをカバーするライセンス | 32コア |
---|---|
物理CPUごとに、最低8コアライセンス | 16コア |
物理サーバごとに、最低16コアライセンスが必要 | 16コア |
上記を全て満たす「32コア」が必要なので
Windows Server DC (core16)が 2つ必要です。
ちなみに実機にログインすることでもCPU情報は確認可能です。
Standard版
こちらは少し厄介で以下を満たす度に仮想マシン上で2つのWindowsServerが利用可能です。
- 物理サーバが搭載する全ての物理CPUコアをカバーするライセンスが必要。
- 物理CPUごとに、最低8コアライセンスが必要。
- 物理サーバごとに、最低16コアライセンスが必要。
つまり、先ほどの「32コア」のハードウェアにWindowsServerを立てる場合には
Windows Server Std (core16)が 2つあれば2台のWindowsServerが立てれます。
ただし、該当の仮想マシンをVMHAで動かす場合はそのESXi上でもライセンスが必要です。
よって例えば32コアのハードウェアが2台あり、それぞれにESXiを入れることで冗長化する場合は2台のWIndowsServerを立てる場合でもWindows Server Std (core16)が 4つ必要です。
終わりに
立てる仮想マシンの数とVMHAの設計次第でWindows Server Stdがお得かWindows Server DCがお得か分かれます。
以上、ご参考になれば幸いです。