はじめに
ネットワークインターフェースを表示するipconfigコマンドやifconfigコマンドを押下すると出てくる「en」や「et」の違いについて、せっかくなので汎用的な知識込みで解説しました。
結論としてはどちらもイーサネットのインターフェースですが、規格が少し異なります。
ネットワークインターフェース
そもそもですが、ネットワークインターフェースとはネットワークアダプターに対応した論理デバイスです。
ネットワークインターフェースを表示すると
$ ip addr 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1 ... 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1460 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000 ...
loやethといった論理デバイス名が表示されます。
en0やet0とは?
本記事の結論ですが、違いはイーサネットの規格です。
UNIXの一つ、AIXでは
Ethernet Ⅱをen、IEEE802.3をetと命名してます。
Ethernet ⅡはDIXと呼ばれたりもします。
そして、一般的にイーサネットといえば「Ethernet Ⅱ」を指します。
何が違うのか?
違いはパケット構造です。
enのヘッダは以下の構造で
宛先MACアドレス | 送信元MACアドレス | Type |
etの方は
宛先MACアドレス | 送信元MACアドレス | 長さ |
となっています。
NetBIOSといった特殊な環境ではIEEE802.3のパケット構造を使用するケースもあるようです。
終わりに
en0とet0の違いはイーサネットの規格の差で、TCP/IPネットワークにおいては前者を利用します。
ちなみにenもetも6バイト6バイト2バイトといったパケット構造である点も併せて覚えておくとどこかで役立つかもしれません。
以上、イーサネットの入門記事でした。