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数字で見る戦艦大和の大きさ

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はじめに

先日、アルキメデスの大戦という邦画を見ました。
話としては 旧日本海軍の戦艦開発における技術戦略と人間模様をテーマにした作品で、戦艦大和を中心にしたストーリーでした。

見ていると「大和型戦艦」自体に興味がでてきたので、今回は数字に着目して整理してみました。

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大日本帝国海軍が建造した戦艦。戦艦として排水量、搭載主砲口径(46cm)とも史上最大。日本で建造された最後の戦艦艦型でもある。
(画像共にWikiより抜粋)

数字で見る戦艦大和の大きさ

全長
  • 263m

東京ドームの直径が244mなので、東京ドームを肉眼で見れば大和の大きさが実感できます。
乗り組み員数は2500人。
ただし前代未聞というわけではなく、例えばタイタニックの全長が270m、現代の航空母艦であれば300mを超えるものもあります。

全幅
  • 39m

砲撃時の安定性を取るには幅の大きさが必要で、大和は39mでした。
有名な話ですがパナマ運河の最大許容幅は33.5mだったため、アメリカは大西洋と太平洋で展開できる戦艦を用意するとこの制約で幅が制限されました。
幅の大きさは主砲を積む際のバランスに影響を与えるので、より大きい主砲が搭載できます。それによって、敵艦の射程距離外から大きな主砲で一方的に攻撃を行う算段もあったようです。

主砲の大きさ
  • 46cm

この46cm主砲は大和の代名詞ですね。これは弾丸の直径でもあります。

最大射程は42km、20km先への到着スピードは38秒、そして弾の重さは1460kg。想像できない世界です。
物理の話ですが、45度の最大射程仰角で発射すると高度は10000mにまで達していたそうです。いわゆる飛行機が飛んでいる高さまで、砲弾が到達するのかと思うとびっくりします...

終わりに

「戦艦」という名前は英語の「BattleShip」からきていて、軍艦の種類の一つです。
戦艦の定義は巨大な艦砲と堅牢な装甲を備えた軍艦なのですが、航空戦力の有用性が示されると航空母艦が製造されるようになり、現代では戦艦を運用する国はないようです。まんま、映画の内容ですね。

物理学の観点から見ると興味深い題材で、一度数字を洗ってみたかったのでいい機会でした。一番驚いたのは燃費でなんと「62cm/㍑」でした。エコとは正反対です...

以上、数字で見る戦艦大和でした。