プラスチックゴミの輸出
中国に引き続きマレーシアも...
先日、マレーシアがプラスチックごみの輸入を段階的に廃止するという表明がありました。これは、中国に続く形です。
以下、ニュース記事です。
マレーシアのズライダ住宅・地方政府相は26日記者会見し、全形態のプラスチックごみの輸入を今後3年間に段階的に廃止する方針を表明した。中国が年初にプラスチックごみ輸入を禁止した後、マレーシアが最大の受け入れ国になっていた。
(クアラルンプール 26日 ロイターより抜粋)
なぜごみを輸出?
日本や欧米はプラスチックごみを輸出しています。環境規制の厳しい先進国ではごみ処分にともなうコストも同じように高くなることが背景にあります。
よって、安価にごみを持ち出して処分する「ごみの輸出」が行われます。
輸出されているプラスチックゴミは、プラスチック加工業のゴミや物流センターで排出される梱包資材、そしてペットボトルなどがあります。
実際、国内においてもこれらは再利用は可能ですが、海外の買い取り価格が国内より高いために海外へ輸出されています。
中国は2017年だけで700万tのプラスチックごみを輸入したようですが、これが受け入れをやめたことでマレーシアに流れたものと思われます。
大気汚染など環境問題で議論の的となっている中国が、リサイクル大国として、リサイクルしたものを再びヨーロッパやアメリカに送っていたと思うと複雑な気持ちになります。
もちろん、中国やマレーシアはボランティアでこんなことをしているわけではなく、安い原材料として輸入していた背景がありますが。