BluePrism入門
BluePrismとは以下のようにフローを作成しながら、自動化したい作業を実現していくRPA*1ツールとなります。

本記事では、BluePrismの中におけるそれらを、簡単に説明します。
グローバル変数とローカル変数
まずは言葉の定義ですが、
- グローバル変数(global variable):全てのスコープからアクセスできる変数
- ローカル変数( local variable):プログラムの一部分でしか利用できない変数
簡単に言えば、
どこからでも使えるのがグローバル変数
使える範囲が決まってるのがローカル変数
です。
こう書くとすべてグローバル変数にすれば良さそうですが、
プログラミング経験者の方はご存知の通り、どこからでもアクセスができるようというのは便利というメリット以上に恐ろしい側面もあります。*2
よって、基本的には変数はローカル変数を採用し、やむを得ない場合に限り、グローバル変数を採用するのが一般的です。
そんなこともあって
BluePrismもデフォルトで変数を用意するとローカル変数になっています。
簡単な例と共に見てみましょう。
BluePrismでの例

上記のプロセスをスタートをすると、Page1というページ(関数)に飛んで、
演算をData2に格納し、Page1をクローズし、全体としても終了します。
ここで、Page1の外にあるData1の設定ファイルを見ると以下のようになっています。

赤線を要約すると、「他のページから非表示にする」、つまり、Data1はPage1からアクセスができないローカル変数となっています。
この状態で、Page1の中で Data1の値をData2に格納しようとすると、以下のようなメッセージが出ます。

Your expression does not appear to be valid: Data item [Data1] cannot be accessed from stage 'Calc1' because it has been hidden from the current page.
要するに、データ項目[Data1]にアクセスできない、と言ってます。
ここで、先ほどの赤線の項目のチェックを外すと、問題なくPage1の中で参照できる、つまり、Data1がグローバル変数となります。
値を参照するだけでなく、計算結果に[Data1]を指定すると、Page1の中で計算が行われ、Data1の値が更新されます。
以上、ご参考ください。