はじめに
本記事では、ESXiとvCenterという用語を始めて聞いたという方を対象に記載しております。そして、結論から言えばこの二つは全く違います。
一方で共通点もあり、ESXiとvCenterはどちらもvSphereの構成要素で、vSphereというのはVMware社の仮想化ソリューションのソフトウェア群です。
ESXiとvCenterの違い
ESXiとvCenterの違いは以下の図が分かりやすいです。
https://blogs.vmware.com/jp-cim/2014/08/vsphere_kiso01.html より画像を抜粋
要はESXiは、物理マシンにインストールするハイパーバイザ(≒OS)であり、vCenterは、ESXiサーバーを管理するためのソフトウェアです。
つまり関係性としては、仮想化環境を実現しようとした際に「ESXi」がないと実現できませんが「vCenter」がなくてもESXiは動作します。
ただし、vCenterが存在することはESXiの基盤観点での管理が容易になり、具体的な例を挙げると
- ESXiの一元管理(vCenterにESXiを登録して情報を可視化/管理します)
- ESXiの冗長化構成(2機用意し、片方が落ちれば自動で切り替える機能を提供)
- ESXiの移行(vMotionと呼びます)
等がGUIベースのインターフェースで実現できます。
ちなみにESXiをインストールしたサーバの上にWindows仮想マシンを用意してその仮想マシン上にvCenterをインストールすることも可能です。または、アプライアンス型といってOSに同梱されているタイプのvCenterも存在します。
ただし、上の図のように可用性の観点からESXiをインストールしている筐体とは別の筐体にvCenterを入れておくことが望ましいと言われています。
アナロジーによる理解
おまけとして、初学者の方向けに今まででてきた用語とマイクロソフトの用語を並べてみました。
VMware | Microsoft | 補足 |
---|---|---|
vSphere | Office | どちらも中に構成要素を持つパッケージ |
ESXi | Windows | ハードウェアにインストール |
vCenter | Excel | 無いとかなり不便なソフトウェア |
ESXiに関する補足
vCenterに関する補足
以上、ESXiとvCenterに関する基礎的な用語説明でした。